2017年5月12日金曜日

震災心のケア交流会みやぎin石巻を開催しました

 3月17日(金)、河北総合センタービッグバンで、震災心のケア交流会みやぎin石巻が開催されました。石巻地域センターでは、行政職員、石巻圏域で活動している支援団体と実行委員会を形成し、交流会をどのようにしていくかを話し合ってきました。そのなかで、「支援者が元気になれる、癒される内容にしたい」という声が上がり、今年度は「癒し力」をテーマとした交流会になりました。

 当日は前半に、筑波大学 医学医療系災害・地域精神医学教授の高橋祥友先生にご講演いただきました。「支援者のストレスケア」をテーマに、大規模災害が起きた時に支援者自身のセルフケアが重要になると、具体的な例を交えながらお話頂きました。



 後半は、「コミュニティについての講話」、「坊主喫茶」、「ハンドマッサージ講座」、「ヨーガ講座」の4つの分科会に分かれ、それぞれ参加された方々が癒しを体験し交流を深めました。

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コミュニティについての講話
「コミュニティについて考えるのココロだ」 
                                                               氏家 靖浩先生
【講師からのコメント】
 震災。私は登米市で遭遇しました。そのあと地割れと吹雪の中で病を抱えた高齢の親が住む岩出山に向かいました。そこでは病を抱えた高齢者同士が仲良く過ごしており「お前はどこかに行け」と言われました。これがコミュニティです。コミュニティは甘さと苦さが両方あります。
 この分科会で心と身体に効くツボを押しつつ、震災時に不快だったことをこの場で話してスッキリし、私たちのコミュニティを見つける時間にしましょう。
【感想】
・コミュニケーションの受け取りなど相手を思いやる大切さを地域の中でしていきたいとあらためて思わされました。
・楽しく、深い話が聞くことが出来ました。

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「坊主喫茶」 八巻 英成氏

【講師からのコメント】
 喫茶去(きっさこ)という禅語があります。そのまま受け止めれば「まあ、お茶でも飲んでいきなさい」という感じです。しかしその言葉に隠された処は、身分、立場、好嫌等分別なく、計らいなく、人に接すること。坊主「喫茶」にはそんな願いと志が込められています。
 現在は、若僧数人で気軽なお茶会を月に一回、女川町内を中心に催しています。誰に相談したらいいか頭を悩ませる時や人に話したくて仕方のない話がある時に隣に居られたら幸いです。
【感想】
・考える時間、有意義でした。
・意見交換ができたこと

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「ハンドマッサージ講座」 
           石橋 ます子氏・石森 寿美子氏
【講師からのコメント】
 手や足の反射区療法(リフレクソロジー)を中心とする自然療法の研究と普及をとおして健康と癒しを提供しております。ハンドマッサージは手の反射区を刺激することで、器官や内臓機能を活発になります。肌のぬくもりは、心地よい刺激で癒しのリラクゼーション効果もあり心の緊張も和らげます。
 又、手は「第二の脳」と呼ばれるように手を刺激することで、脳の活性化にも役立ちます。手と手が触れ合い、心が通う「最強のコミュニケーション」ツールをお互いにペアになりご一緒に学びます。
【感想】
・マッサージをお互いし合うことでコミュニケーションもとれ、日頃のことも話し合うこともでき、手も腕も気持ちも軽くなりました。
・職場ですぐに実施していきたいと思いました。

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「ヨーガ講座」 林 かおる氏

【講師からのコメント】
 ヨーガと聞くと、体が硬くてできないのではないか、難しくて大変なのではという方がおおくいらっしゃいますが大丈夫です。ヨーガとは本来、体操・呼吸・哲学で構成されており、心も体も元気に生きていくための方法を学ぶことができ、人生を生きやすくするためのものといわれています。人と比べることもなく、今の自分を感じることにより、心を落ち着かせ本来の自分と向き合う時間です。
 忙しい日常のほんの少しの時間ですが、ゆったりとした時間の流れの中で『今ここ』を全身で感じてください。
【感想】
・初めてのヨガでしたが、リラックスできてよかったです。心のバランスを崩している人にも効果がありそうなので、すすめてみたいです。
・集中とリラックスができました。

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 当日は総勢103名と、多くの方々にご参加いただきました。地域のボランティアの方々から、消防署職員の方まで、幅広くお集まりいただきました。「支援者同士が顔を合わせ、会話することができました」、「またこのような交流会を開催してほしい」、「癒しの力を実感できる会でした」などの感想をいただきました。

 今後も、支援者の皆様の声を大切にしながら、企画していきたいと思います。講師の先生方、参加してくださった皆様、実行委員会の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。



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